腹が減ってきた、まだ米も炊いていない。

今も基本的には弱い心を持つ私だが、20歳代とかは特にそうだった。説明を受けた聖書箇所がどうしても分からなくて納得がいかなかった。

マタイ25章15節～29節

彼は、おのおのその能力に応じて、ひとりには五タラント、ひとりにはニタラント、もうひとりには一タラントを渡し、それから旅に出かけた。
五タラント預かった者は、すぐに行って、それで商売をして、さらに五タラントもうけた。
同様に、ニタラント預かった者も、さらにニタラントもうけた。
ところが、一タラント預かった者は、出て行くと、地を掘って、その主人の金を隠した。
さて、よほどたってから、しもべたちの主人が帰って来て、彼らと清算をした。
すると、五タラント預かった者が来て、もう五タラント差し出して言った。「ご主人様。私に五タラント預けてくださいましたが、ご覧ください。私はさらに五タラントもうけました。」
その主人は彼に言った。「よくやった。良い忠実なしもべだ。あなたは、わずかな物に忠実だったから、私はあなたにたくさんの物を任せよう。主人の喜びをともに喜んでくれ。」
ニタラントの者も来て言った。「ご主人様。私はニタラント預かりましたが、ご覧ください。さらにニタラントもうけました。」
その主人は彼に言った。「よくやった。良い忠実なしもべだ。あなたは、わずかな物に忠実だったから、私はあなたにたくさんの物を任せよう。主人の喜びをともに喜んでくれ。」
ところが、一タラント預かっていた者も来て、言った。「ご主人様。あなたは、蒔かない所から刈り取り、散らさない所から集めるひどい方だとわかっていました。
私はこわくなり、出て行って、あなたの一タラントを地の中に隠しておきました。さあどうぞ、これがあなたの物です。」
ところが、主人は彼に答えて言った。「悪いなまけ者のしもべだ。私が蒔かない所から刈り取り、散らさない所から集めることを知っていたというのか。
だったら、おまえはその私の金を、銀行に預けておくべきだった。そうすれば私は帰って来たときに、利息がついて返してもらえたのだ。
だから、そのタラントを彼から取り上げて、それを十タラント持っている者にやりなさい。」
だれでも、持っている者は、与えられて豊かになり、持たない者は、持っているものまでも取り上げられるのです。

イエス様のたとえ話なのだが、当時は、何で？　と思っていた。当時の私の心持としては私は多分一タラント預かった者に該当する、と思っていて、ちゃんと返したじゃん、と思っていた。その時に牧師先生からの説明はここでの持っている物とは信仰だということだったが、これを勇気に置き換えてみて、今なら分かる気がするのだよな。一タラント以外のしもべたちは行動したのだよな。若干恐いな、とか思いながら。そして、一タラントのしもべも恐いなら恐いなりに、考えなければいけなかったのか。
当時の私は馬鹿だな、と間違いなく周りから評価されて、私自身もそうだと思っていた。そして、だから行動することに臆病だった。

申命記6章5節

心をつくし、精神をつくし、力をつくして、あなたの神、主を愛しなさい。

という旧約聖書の箇所があるが、イエス様はそこに、

マルコ12章30節

心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。

と、知性を足しているのですね。

どんなことにも、考えてみることは必要かもしれなくて、かもでなくてそうだと思って。私はこの聖書箇所がいつからか好きで、知性を尽くす先があるのだと、その場所が安心できる場所だからなお一層あるのだと思うようになった。周りがどうだから、とかでなくて自分なりにその場所に尽くす場所がある。神様に。
ちなみに、イエス様が眠っている間に頭の中が整理されていることに気付いている聖書箇所があったはずなんですが、暫く探したけれど見つからなくて諦めました。読んだ時は、おお、と思いましたね。多分、あった筈。

恩師のおかげで本を読むようになって、本は良いですね。いつの間にか堆積するものや記憶に残るものがあって、考えも育つと思います。発見があるし。
昔の話とかに何とか次郎は書を読み続けた、みたいな場面があって、私はそこまでではないが、若干妄想的にそれを意識しています。本当に頭の良い人たちとは、私は違うが。

あの時の私に続けているよ、と聞こえない様に言いたいですね。よくやったんだよ、とも言いたい。

あと、YouTubeでたまたま、スティーブジョブズの卒業生へのメッセージで点と線の話があって、その時は何も役に立たないと思っても、自分がこれだ、と思ったら点が未来への線に繋がることもあるかもしれないんだな。メッセージと違ったかもしれないが。

腹が減った、夕食は簡単なレシピでバターチキンカレーだ。