Silent night.

車の中でスローテンポのクリスマスソングが流れる。私は昨日の時間がとても楽しかったと、父親に伝えていた。優しかったから。
私はいつまでも子供かと、恥ずかしかった気持ちになるけれど、もう一度欲しかった。
もうすぐ教会。
実はストライプのシャツを着ていて、その上にパーカーを羽織っていた。特別な気持ちになりたかった。

音と歌が響いていて、声を掛けてくれる少年。美しい男らしさの鱗粉で飛ぶのだろう。

扉に人形の紐で鍵をする、きれいな目の山の子が、

私の荷物の下を駆け抜けた速さで、その紐をほどいてくれる。

鍵がひらいた。だったら。
こころを押してくれる人と人。

辺りが暗くなって、でも、ロウソクの火は消えない。
揺れた私のこころは、静かに静かに、と伝えてくれたので、確かに静かになって導かれていた。クリスマスイブ。

静かだからと言ってくれたので、私はこの夜が澄んでいることを知った。
あ、そうか。Silent night.きよしこの夜。


♯クリスマスイブの詩を書こうよ



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