午前2時58分の詩

 

一日は夜を備えているから、少し眠って目を覚ますと、
静かに虫の声がしていた。
人がいる車の音やサイレン、騒がしくもなく
人がいてくれることに安心があって、その音に寄りかかる。
こんなところにいることが、世界だとして、お父さん、お母さん、と言っていた。
抱かせてもらった赤ん坊はとても小さくて、壊れそうでこわかった。
自分もそうだったと思うと、どんな風に大切に抱かれただろう。
いくつか忘れている出来事は、何か欠落して、
それはもうそのまま見つからない。
他人事のように私を生きて、私は果たして鏡を探している。

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